ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者解いた数学者が失踪、賞も辞退して話題を呼んだ世紀の難問とは。ただ、n次元という概念については頭で想像できるレベルではないため、そこだけは数式で表してほしかった。20世紀初頭にポアンカレというフランスの万能数学者によって唱えられ、爾来100年、謎のロシア人数学者ペレルマンが現れるまで誰ひとり解けなかった数学史上の超難問とは。
科学の真面目な解説書から、それを小説風に料理したSFタッチのショートショート、SFか現実かわからない不可思議なミステリーなど、その著書は多岐にわたる。そんな難問に取り組んだ数多くの数学者たちの涙ぐましい努力と失敗、そしてとうとう謎を解き明かしたひとりの数学者のドラマが、この本には詰まっています。
なぜなら、この本で扱っている数学は高校生はおろか、大学生でも理解できる人が少ないくらい……いや、全世界の数学者がよってたかっても、百年もの間解くことのできなかった数学の難問を扱っているからです。現在東海大学理学部数学科教授 志摩亜希子(シマアキコ)1998年東京大学大学院数理科学研究科数理科学専攻博士後期課程修了。
だからもし、この問題に答えを出すことができれば、知的満足と世界で一番という栄誉、そしてばく大なお金が手に入ることになるのです(ちなみに、この難問を考えた張本人のポアンカレは、その答えを「全部は球にならないんじゃない?」と考えていたようです)。