新装版 数学・まだこんなことがわからない (ブルーバックス)古代ギリシアに端を発する「完全数」や「素数」の探究問題から100万ドルの賞金がかけられた「リーマン予想」「3次元ポアンカレ予想」「P=NP問題」まで世界の数学者が挑みつづけてきた未解決の難問を中学生にもわかるようにやさしく解説。ぼくも大学では数学専攻でこそないが理系を出ているし、このテのお話は興味があるからときどき本を読んだりしているが、この本はなかなか高度な内容だ。
講談社のブルーバックスは、科学好きにはおなじみだろうが、この種類はモノによって難易度の差が激しいように感じる。科学の哲学的解釈を主要な課題とする一方、現代科学のインタープリター(橋渡し役)であるサイエンスライターとしても活動。命題自体は簡素なものでも、解を見つけるのが非常に難しい問題が、やたらあるもんだな?という感じ。
ユークリッド空間を脱出するところへんから、なかなか内容を追うのがきつくなってくるが、前半の素数・整数問題については高校生でもじゅうぶん思考の中で遊べるとおもうし、大学以降の数学への興味の刺激になるだろう。でも、自分の力量を越えるモノを見ておかないと、自分と自分を超越する思考空間との境界線が見えてこない。
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